難易度:★☆☆☆☆
加工量:★☆☆☆☆
別人度:★☆☆☆☆
使用ソフト:Adobe photoshop CC 2017


です。

絵師からデザイナーになりました。
AzPainter、SAI、GIMP、Clip Studio Paint、Photoshopを渡り歩いてきたナカクキです。


今回の記事群は、解説の緻密さこそ初心者向けですし高度な絵心は全く要しませんが、
書き起こした操作方法はプロが実地で使うスマートなものばかりなので、
多分あらゆるレベルの方々のお役に立てると思います。

同じ主題で記事を前後編に分けて、2つの方式で人物の瞳の色を変えていきます。
まずは「透明のレイヤーに色を乗せる」という、フツーのお絵かき方式で変えます。
次に、「目の部分に穴を開けて下地の色を見せる」という、くり抜き方式で変えます。

実際の作業で理解しましょう。
お絵かき方式の手順はこう。
1、編集作業の準備
2、乗せたいところにだけ色を乗せる
3、調整する
です。
では早速やってまいります。



1、編集作業の準備
まずはモデルの写真を用意します。
今回は、写真ACさん(https://www.photo-ac.com)
からダウンロードさせて頂いた、透きとおる美しい瞳の女性の画像を使います。

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起動したPS(=Photoshop)の黒いスタートワークスペース内に、女性の画像ファイルをドラッグ&ドロップします。
すると画像がPSに読み込まれて、でかでかと表示されます。

画像ファイル(JPEG、PNG、GIF等)をphotoshopで開く方法は、他には
①ファイルを右クリック→「プログラムから開く」→「photoshop」を選択
②photoshopメニュー内の「ファイル」をクリック→「開く」→ファイルを選択
があります。どれでも開けるのでだいじょぶです。


さて、PSのワークスペースには、「背景」と名前が付いた状態で女性モデルの写真が表示されていますが、ここでひと手間要ります。
「背景」属性とあと「インデックス」属性のレイヤーは、PSに画像ファイルをぶち込んだ時に毎度出くわすものなんですが、
この人たちは自由に描画ができない事になっているので、忘れずに、いじれる状態に変えましょう。

「背景」「インデックス」レイヤーをダブルクリックすると、下の画像のように問われますのでOKを押して、通常属性のただのレイヤー0に変えます。

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そして、レイヤー0が選択されているこの状態で、Ctrl+Jを2回押します。
押すたび同じレイヤーが増えます。今の操作は、「レイヤーを複製」の便利なショートカットです。いずれ20分に1回使うようになるので覚えましょう。

さて以上で全く同じ画が2回複製され、計3枚に増殖しました。


加えて、新規レイヤーを一枚追加します。レイヤーウィンドウ下部のちっちゃいアイコンの列から、角っこの折れた紙みたいな「新規レイヤーを追加」のアイコンを選んで押します。ゴミ箱アイコンの隣。
新規レイヤーとは、透明でまっさらなレイヤーのことです。
以上の作業で、上に透明レイヤー+下に女性が写ったレイヤー3枚、計4枚のレイヤーが準備されました。

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ところで筆者が作業する際の、だいたいの各ウィンドウの配置は、この記事にたくさん載せてる画像の通りです。
左端に、縦に細長いツールパネル。選択や切り抜きやスライスやブラシや消しゴムや塗りつぶしなど、ツールが詰まった、喩えるなら道具箱みたいなものです。鉛筆ふではさみ消しゴム何でも入ってる。

右側上にレイヤーウィンドウ。レイヤーってのは、アニメで言うところのセルです。これを重ねて美しい画を作っていくというわけです。我々デザイナーや絵師が本気出すと、1つのデザインやイラストの為だけにレイヤーを200枚くらい平気で使う事もあります。
その時々恐るべき事態になるレイヤーの重なりさえも、わかりやすく断面図っぽく表してくれるのが、このレイヤーウィンドウです。

そして右下にくっつけたのが、情報、属性、ヒストリーをタブで切り替えられるようまとめたものです。
あとは今非表示にしてますが、テキストを編集する際は画面左下に文字と段落のパネルをもってきます。それぞれの機能や使い方を早く知りたい方は、Google先生に聞いて先取りしてください。



2、乗せたいところにだけ色を乗せる
ではいよいよ彩色に入ります。左の細長いツールパネルから、クイック選択ツールを選びます。これ↓

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1枚目の透明なレイヤーは放っといて、2枚目の女性が映った方のレイヤーを選び、瞳をぐるっとドラッグします。

こうしてほっそい点線で囲まれたチカチカする部分が、選択範囲というものです。
例えば今回の人間の瞳のように、選びたい黒目とそうじゃない白目との、色のコントラストがとても強い画だと、クイック選択はやりやすい。
PSは我々の「ここからここまで選択したい」という意図を、素直に汲んでくれます。

もしも選択範囲が瞳をはみ出て、意図したより広がりすぎてしまったら、Altを押しながら削りたい部分をドラッグしましょう。選択がごりごり解除されます。

それでも要らんところまで選択されてしまうようなら、Enterキーの隣にあるこれ→[とこれ→]が書かれた二つのキーで、
ブラシサイズを小さく具合良く調整して、ドラッグし直しましょう。

それでもやっぱり広く選択されすぎてやばい人は、もう楕円形選択ツールで丸い選択範囲を描きましょう。
ツールパネル上から二番目の点線のアイコン、それを長押しすると出てきますから、丸を描きましょう。

尚よく分かんなくてダメだったら、今回はもう選択しなくて大丈夫です。ブラシや鉛筆はデフォルトなら丸いので、瞳をフリーハンドで描いてください。

もっさもさの髪の毛一本だって割と綺麗に選択できるPSの凄さと、
その簡単なやり方はいずれお伝えしますので、待てない人は遠慮せずにググって先へ行っててください。


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さて、艱難辛苦の末に綺麗にまるく瞳が選択できました。今は、
どのレイヤーを選択した状態であっても、この選択範囲だけをいじり倒す事ができます。
逆に選択範囲外はどう足掻いてもいじれません。この状態で試しに、
ブラシで瞳の外つまり選択外へ何か描こうとしてみてください。受け付けてもらえません。

だから、PSでの作業中に「突然何も描画できなくなっちゃった」現象の多くは、「操作ミスでどっか選択されててその範囲内しか描画が許されてなかった」
事が原因だったりします。

選択を全部解除したかったら、Ctrl+Dを押しましょう。これもいつか20分に一回使うようになります。覚えてください。


で、左部のツールパネルから、ブラシを選びます。
レイヤーウィンドウの一番上の透明のレイヤーを選択します。
カラーパレットかスウォッチでためしに鮮やかな赤を選んで、
瞳=先ほど選択した範囲内を、塗りつぶします。
カラーパレットもスウォッチも分からない人は、上部メニューバー押してウィンドウメニュー展開してください。


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赤すぎて充血してるってレベルじゃないですね。
良い感じに調整しないといけません。



3、調整する
いま赤を乗せたレイヤーの合成モードを「カラー」に変更します。

合成モード知らない方は、レイヤーウィンドウをみてください、レイヤーが層になって並んでる上に「ロック:」って書かれて5つ横並びのアイコンが居ますね、その更に上に「通常」ってあるでしょう、そこ押すとメニューが展開されて中にカラーがあります。
オーバーレイでもソフトライトでも色味は付きます。今回は、綺麗だというそれだけの理由で、カラーでいきます。私は滅多にカラーなんて使いませんけどね。

合成モードってやつを雑なイメージで言うと、光や、色味が変化するセロファンをのっける感じですかね。効果はのちのち学んでいきましょう。
で、カラーに変えたこの血の赤が、不透明度100だとあまりにもまぶしすぎたので、私は下げました。


不透明度のいじり方は、さっきの合成モードの右隣にある「不透明度」の文字の上にマウスのカーソルを持ってきて、カーソルが変化した状態で左右にドラッグするか、
もしくは100がMAXの数値を直に入力し直して変えるか、これ→∨押してつまみをドロップダウンさせて、それ左右に引っ張るかです。
絵を描く時はキッチリした数値なんて構ってられないので、感覚でつまみを引っ張ります。見た目が良けりゃ良いのでてきとうですね。


結果、こうなりました。


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テラ綾波!でも良い感じに自然なまま、神秘的なレタッチができました。
緑と赤のオッドアイという、地球上にはとうてい生まれ得ない美女の爆誕です。

これで最初にご紹介した、お絵かき方式での目の彩色ができました。



続きは
後編で!

Shere
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Photoshopで本気の人物レタッチ①瞳の色を変化させる方法 前編

Writer

  • Name

    ナカクキ

  • Position

    さかなクンさんの女性バージョン

  • Profile

    いつか遠い未来、悔いだらけで死にたいです。 「まだまだ面白そうな事がたくさんあるから全然死にたくない!!」と思いながら死ねるような、 面白くてたまらない世の中をすこしでも作りたくて、お仕事頑張っています。